小学 1 年生は、「なんじなんぷん」(東京書籍)の単元を学習するにあたり、まず 2 学期
に取り組んだ「なんじ なんじはん」を復習しました。長針が 6 の時は「半」(30 分)と 理解していても、例えば短針が 8 と 9 の間にある場合、8 時半か 9 時半か、迷う児童も見受 けられます。模型時計の針を 8 時から 8 時半までゆっくり動かして、8 時半になると短針が どの位置にくるかを確認。時計の針の進み方は右回りということもしっかり覚えたうえで、 「なんじなんぷん」の学習に進みました。 短針は「何時」、長針は「何分」を表しますが、それぞれ時計の文字盤の読み方が異なる ので混乱を招きがちです。実際、「12 時 55 分」を示す時計を見せて「何時何分ですか」と 問うと、「12 時 11 分」と答えたケースもありました。 時計の小さい目盛り一つが 1 分であることを知るために、模型時計の長針を 1 分刻みで動 かしながら、全員揃って声に出して数を数え、また、1時 59(分)の次は 60(分)で 2 時 になる、すなわち 1 時間=60 分ということも学習。教科書の時計の図に、長針が 1 の時は 5 (分)、2 の時は 10(分)と、5 とびの数を記入する作業は、クラス全員が難なく書き込む ことができたので、次は、クラスメートが言った時刻を、各自が模型 時計の針を動かして表 示し、正しいかどうか、互いに確認し合う活動もしました。 デジタル時計は、表示された数字をみれば、瞬時に「何時何分」かがわかり便利ですが、 アナログ時計の方は、針の位置を見て「もうすぐ〇時だ」と感覚的に時刻を捉えることがで きるという利点もあります。 時計の針を見て素早く時刻を知るためには、時刻と日常生活を関連づけて、時計の読み方 に慣れていく必要があるでしょう。「昼休みまだ?」と教室の時計を見ながら待ちきれない 児童、今までは「長い針が 10 に来たら昼休み」でしたが、これからは「11 時 10 分から昼 休み」と答えたいと思います。
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